9月に入って最初の週末、屋久島に移住して初めての台風を経験しました。この度は、多くの方より、祈りや愛の力をお借りしまして、前代未聞と言われた台風10号を乗り越えることが出来ました。皆さまの多大なるサポートに心から感謝申し上げます。今回の台風は、史上最強とか、これまでに経験のない巨大台風と言われ、初めての台風がこれとはビビってしまうのも仕方ないんじゃないかと思いながらも、心の何処かでワクワクする気持ちも感じつつ、遂に初体験に臨みました。
いや、正しく”世紀の台風”と言われるほどの怖るべき凄まじいど迫力の台風でした。私は、梅雨時期の凄まじい嵐と豪雨にも驚いていたのですが、ご近所の方から台風はこんなものではない!と釘を刺されていたので心していたつもりでしたが、地元の皆さんが警戒されているのを垣間見て、これから一体何が起こるのだろうという気持ちでした。それでも、とにかく右へ倣えで、集落の皆さんを見倣って台風に備えました。
私たちの暮らすエリアは、尾之間中区と言って屋久島の南に位置し海抜60mある場所です。危険なのは、木々が倒れたり、家屋の瓦やトタン、普段庭に置いてある様々なものから砂利まで、それらが飛んで来て家のガラスや車など破損するのだそう。なので、シャッターや雨戸がない窓には、板で押さえたり、段ボールやガムテームを貼り付けガラスが割れないように押さえたり、家が壊れないためにあらゆることをします。もちろん、家の周りや庭に置いてあるものも納屋や家屋にしまい込んで、台風が近づく前に最大限の注意を払い備えていくのでした。
9月5日、土曜日のお昼頃までには集落は静まり帰り、そして丸二日間、台風が何事もなく通り過ぎるのをひたすら待つことに。家中のすべての雨戸を閉め、寝室の二階は危険なので一階の居間を寝室にして近づく台風を今か今かと待ち構えました。5日の夕方には爆風と豪雨となり、今まで聞いたことのない言葉にならない爆風の音を聴きながら、瞑想したり色々なことを考えながら過ごしました。そして、これは貴重な経験になるに違いないという思いがして、大きな出来事であるけれども一つのプロセスに違いないと意識的になって、又とない大切な時から多くを受け取ろうという気持ちになっていくのでした。
友人の中には、関西方面まで逃げた方が良いと安否を気遣ってくれる人もいました。友は、同じ台風でも離島で経験するのと都会で経験するのとは全く別物である事をよく知っていたのだと思います。しかし、島で暮らす事を決意した者にとって、どうしてそれが出来ましょう。私たちは、改めて島で生きていく覚悟を持たせてくれた友人に感謝しました。そして、巨大台風が与える大自然の脅威と命の大切さに向き合いながら、こんな貴重な経験を出来ること、そして今という時に魂の成長にとって最も相応しい場所にいるという天の采配に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

それにしても、最大接近と言われた6日夜9時、本気で待ち構えていたのですが、何故か予想していたよりも優しい…と言いますか、どうしたの?と言いたくなるほど、昼間の方が余程激しく、家の中に居ても何かが飛んでくるのではないかと感じるほどの爆風だったのに、まるでスルーされてしまったのか!恐ろしい爆風から強風へと変わっていったのでした。
台風が過ぎ去った7日、澄み切った空気にひんやりと肌寒く感じる朝に私たちは、別世界、別次元へと運ばれていることを実感しました。確かに、海岸付近に暮らす方の中には、被害に遭われた方もいらっしゃり、長時間の停電があったエリアもありましたが、被害は最小限に留まってくれたようで、本当に本当に良かったと思います。それにしても、島の皆さんの、すべてを受け容れたところから、人事を尽くして天命を待つという在り方は、素晴らしいとしか言いようがありません。でも、何より、私たち二人にとって一番大きかったのは、多くの方からの愛のサポート!そう、「サポートを受け取る」という体験でした。遠くにいる皆さん、海外にいる方からもたくさんの励ましや温かいお言葉をかけて頂きまた。そういったことがどれたけ大きな力になり助けになるのか、初めて身に染みたように思います。そして、目には見えない大いなる存在に見守られている安心感に包まれ、すべてを信頼して過ごすことが出来たのです。

私たちは、本来こう言ったことを学ばなくてはならないのではないでしょうか!そして、台風は本来、自然発生的なものではありますが、前代未聞の、これまでに経験がない巨大台風として、ここまで恐怖にさらされるものを私たちの意識が創り出しているとしたら…私たちが乗り越えるべき怖れとは、自分の内側にしか存在しないというのは正にこのことですね!だからこそ今、私たちが向かうは、自分の中心であるハートなのではないでしょうか。
本当に、今回の台風は目覚めに至るプロセスであり、大きなイベントでありました。たくさんの気づきや学びを与えて頂き、大宇宙に天に、たくさんの人間という神様たちに心から感謝いたします。
そして、私たちは、益々この島が好きになりました。決して楽しいことばかりではありませんが、本当の豊かさを感じ受け取ることを教えてくれるこの島を愛しています。そして、これからも、私たちの体験を分かち合い続け、新たなる地球未来に貢献する意識で、この今を大切に生きたいと思います。
皆さん、本当にありがとうございました。
愛と歓びをこめて
富士 ふじ子
中原 たかし
