先日パートナーの高志から、胸を痛めるような話を耳にしました。
農園でのお仕事は、まさに命に向き合うこと他ならないという話です。日頃から、聞けば聴くほど、自然の中でのお仕事というのは、単純なことではないということを伺い知ります。農園や植物たちが生きている場所を整備したり、季節の果物を収穫する際には、危険も伴いますし、氣を抜くなど決して出来ないのです。
それでも、日々楽しんで仕事をしている高志から、自然の中で暮らしていく上で知っておくべき貴重な話をたくさん聞きます。
ある日のこと、彼は、何だか張り詰めた表情で帰宅しました。私は、何かあったの?と聞いたのですが、平静を装おっていました。それでも、やはり変だなと思い再度聞き直したところ、草払いをしている時に、大きなガマガエルさんをやってしまったのだと…
カエルは神様だからと言って、かなり落ち込んでいました。人に話が出来るくらい落ち着きを取り戻していましたが、その瞬間から暫くは心掻き乱されたことでしょう。
それはひとつのストーリー、、だけどリアル!それが現実です。カエルさんも可哀そうであったし、心優しい高志は、どれほどの想いをしたことか。状況を思い出して、溢れる涙を抑えようとしている彼を見て、私も心痛みました。
でも、でも!海に潜ったら、魚さん達を連れて帰り、その命を頂く私たち…ここに矛盾あり。そんなことを言い出したらキリがないほど、見つめなくてはならない現実があると思います。
大自然の中で暮らすって、綺麗事では済まされないことばかりですね。しかしながら、たくさんの矛盾を感じることも多々ある中で、最優先するべくは命です。だからこそ、自分と向き合っていく必要があり、魂というものに意識を向けざる得ないのでしょう。
良いも悪いもなく、すべてがここにある…そう語った高志でした。

彼は、農園で働きながら、屋久杉や屋久鹿の角など自然からの贈り物を使って、お守りアクセサリーブランドHAKUを立ち上げ、作品作りをしています。元々、移住する前は、自然環境調査の任務に就いていたので、自然を愛し、自然の中にいることが、最も魂が喜ぶことのようです。
高志は、自然と共存する暮らしの中で、どんどん逞しくなっていくのでした。
自然を愛する人は、勇気ある人!
勇気ある人に心から感謝いたします。
富士 ふじ子
