ふと思い出した、ある日の出来事です。
今お手伝いさせてもらっていますミカン園での収穫をしてました。
に1羽のノスリ(冬季に島にやってくるタカの仲間)がミカンの木を覆っていた防鳥網に引っかかっていました。
ノスリさんカッと目を見開いて
こちらを凝視していて目があった途端にこちらもびっくりしました。
硬直していましたが、大分もがいたようで、
網が翼に複雑に絡みついていました。
ゆっくり近寄り、網をほどいていきました。
手袋をしていている状態では網はほどけず、取ったのですが
流石はタカ、特に鋭い爪の近くではいつ瞬時に手を搔かれるかわからないと、恐る恐る解いていきました。
網が解け、もう大丈夫だと伝えるように触ってあげたのですが、なかなかノスリ自身自覚できていないのでしょう、以前と硬直状態です。
飛び立つ様子がなく、大人しいのです。
やはり、藻掻いていた時の苦しい状況から
なかなか飛べないのだと思い、その場から抱えて連出し、広い場所に出てきました。
ですが、なかなか動くこともなく、相変わらず大人しい様子でした。
僕はそっと宙に浮かせる勢いで飛ばしました。
そうすると反射的に翼をのばし、そのまま飛んで去っていったのでした。
鳥が好きな僕にとって
その後染み染みと突然のノスリさんとの遭遇を感じていました。
飛び立つまで
網にかかって翼が傷ついた痛みゆえに、自由になっても、なかなか翼を広げることができないこと。
そこに過去までの自分自身をみたように感じました。
別に傷があるわけでもないのですが、自分自身、新しく行動を起こそうとするたびに、自信のない自分が出てきます。
過去に失敗した経験や、他の人から言われた批判などから。。
ですが、見方を変えれば、
傷ついたノスリさんのように、飛べる翼があるのにショックからいつの間にか翼なんてないとおもってしまっていないかと。。
僕はもともと
自分を表現する事に苦手意識がありましたが、言葉だけではなくても、奏でる音によって、身体全身によって、心震えるような素晴らしい表現をされるの姿をみせていただいたり、富士子に背中を押してもらって、
僕も少しずつですが、自分を表現できるようになってきた気がします。
島のエネルギーをもらいながら、ここから私達だからできるスタイルで、
島、大地と人を繋ぐ空間、コミュニティへ向っていきたいと思います。
高く勇壮に飛んでいるノスリを見ながら、あのノスリさんを―自分の翼を思い出したのでした。

ありがとうございました。