深まる秋、11月上旬という時を迎え、私は魂のご縁というべき方々と、この屋久島で美しく豊かなひと時を過ごしました。
今年は、何だか毎月そのような喜ばしいことがあって、まるで神様からのご褒美をいただいているようにも感じるのですが、
今回、屋久島で貴重な時をご一緒させていただいたのは、何と、羽黒山伏の星野文紘先達です。出羽三山の羽黒山の麓に400年続く宿坊『大聖坊』の十三代目であり、出羽三山神社の重鎮でも在られます。(先達とは、修験道で山に入る際の指導者であるという意味です。)
屋久島には、何度か来島されており、昨年の屋久島世界遺産30周年記念のイベントでは、「祈り」をテーマに講演者としてご招待されていました。
私は、その講演を拝聴させていただき、書籍も購入させていただいていたのでありますが、ひょんな事からご縁をいただき、この度、各地を巡礼され、最後の地となる屋久島のご訪問に際し、ある日突然受け取った、
「富士子よろしく!」の一言でお迎えするという大役を頂戴することとなりました。
星野先達と言えば、日本における山伏の最高峰のお方であり、最近では女山伏を目指す女性たちや、更には外国人の方々にも山伏修行の門戸を開き、日本のみならず海外からも修行に訪れる人が後を絶たないのだそうです。
そして、今回の屋久島は完全プライベート!そこに集まった6人の女性陣たちと過ごす2泊三日の弾丸ツアー、これがまた最高最善のの旅となったのでした。

先達は到着されるなり、こう仰いました。
「屋久島は、すべてが聖地」
特に行きたいところはないから、のんびり出来るところであれば、どこでも良いからねとのことでした。そして、足を運んだ場所でゆったりのんびり時を過ごさされるのです。そんな先達とご一緒される皆さんが、完全に身を委ねて、自然と一体となり深くリラックスしていくご様子を拝見して、私は大切なことに氣づかされました。
屋久島は、里だけでもご案内したくなる聖地がたくさんありますから、つい計画を立ててしまいそうになるのです。でも、そうではないのでした!落ち着く場所で、心置きなく全身全霊でその場を感じ、何にも考えずにぼうっと過ごすこと…それだけで、すべてとつながっていくことを、星野先達と共に過ごさせていただく時間の中でしみじみ感じていきました。

更に、時間というものは無いということも。
まるで、一週間くらいお供させていただいたのではなかろうか?と首をかしげたくなるほど、有意義な時間だったのです。それは、お一人おひとり、清らかで純粋無垢という言葉に相応しい皆さんと分かち合われたことのすべてが、時間や空間を超越するものでした。
何故ならば、それは、少し後になって氣づいたことなのですが、皆さん、怖れを持っておられないからです。少なくとも私にはそう感じられました。女山伏を目指す人、先達からの導きや教えを実践されていらっしゃる皆さんは、とても進んでおられます。
修行とは、精神を磨いて魂として生きる道なのですね。私は、魂を磨く努力はしても、魂として生きてはいないということがはっきり分かりました。何故なら、怖れを手放していないから…この私は、未だ肉体への執着を手放していないのです。
何故、今このタイミングで星野先達とご一緒することになったのでしょうか。この天の計らいに驚くばかりですが、目醒めるということは、何をも怖れないということです。私は、この聖なる学びを理屈抜きで、目の当たりにしたのでした。

そして何より、先達からの心得というか指針なる「うけたもう」という精神、その言霊は私の内に入ってしまいました。この響きを耳にしてしまったら、抵抗することなど到底出来ない魔法の言葉。うけたもう…
魂として生きていたつもりになっていた自分が恥ずかしいですね。故に、心を入れ替えましょう。魂として生きたいですから…

星野先達、この度は、本当に本当にありがとうございました。先達はじめ、皆さんの修行の賜物である叡智に触れさせていただき、心を入れ替えるきっかけをいただきました。そして、魂のご縁を結んで下さいましたこと、心より感謝申し上げます。
先達から、”富士子”と呼ばれるのは、何て喜ばしいのでしょうか。魂のご縁とは、実に幸せなご縁であります。この喜びをしかと受け止め、すべてをうけたもうで参ります。
そして、再びお目にかかれる日を楽しみにしています。
愛と歓び、感謝をこめて
富士 ふじ子
